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新築住宅を建てたい

4.出来るだけ長い木材を使う

梁は、出来るだけ長い材料を使うと丈夫で強い家がつくれます。
古民家の真ん中に20mを超えるような大きな丸太梁が通っているのをみたことがありませんか。そこまではいかなくとも、家の端から端まで、10mや12mある長い材料を適所に使いましょう。


長材を使用した例(森のバレエスタジオ)

ところで、X方向とY方向と同じ高さに梁があると、どちらか一方は長い材料が使えませんね。そのため、どちらか一方向の高さ半分程を下げ、その上を直角方向に梁が噛み込んでかかるようにします。これを「渡り」と言います。全ての接合部でがっしりと梁同士が噛み込み、とても上部な床構面をつくることが出来ます。


渡り顎のアクソメ
(木造住宅のしくみより抜粋)

渡り顎の実例
(上板町学童保育施設)

「渡り」をすると、長い材料が使えるのですが、逆説的ですが、長い材料を使わざるを得なくなります。例えば、4mの梁が立方メートル辺り6万円なのに対して、8mだと12万円、12mだと20万円となります。これは、幅12cm、高さ24cmの梁とすると、

①4mの梁
0.12m*0.24m*4m=0.115m3  → 0.115m3*60,000 = 6,912円

②8mの梁
0.12m*0.24m*8m=0.230m3  → 0.230m3*120,000 =27,648円
4m分とすると、約1.4万円

③12mの梁
0.12m*0.24m*12m=0.345m3 → 0.345m3*200,000 =69,120円
4m分とすると、約2.3万円

長い材料は、山から切り出す際に大型車が必要となり、製材も難しく、また乾かすのにも時間がかかり、施工現場に運ぶ時にも大型車が必要となります。こうした理由から、どうしても材が長いと価格が上がってしまうのです。

長材(12m)の丸太の製材の様子

通常、木工事費は建築工事全体の1/3程度です。1800万円の建築工事の場合、約600万が木工事となります。木工事は大工手間と木材代からなり、大工手間が200万とすると、木材代は400万位です。木材代は柱や梁等の構造材と、床や根太等の羽柄材からなり、構造材が300万とすると、羽柄材は100万程度の割合です。

天然乾燥材や長材を使うと、構造材が3割程、高くなります。つまり、300万×30%=90万ほど上がります。これを高いとみるか、安いとみるか。より上部な構造をつくるか、それを他の設備等に廻すか。私としては、構造に廻してもらいたいと思っています。

キッチンのオプションにお金を回しても、30年も経てば、買い替え時期になります。木工事(大工さんと木材)にお金を出せば、孫の代まで狂いのない住宅をつくることができます。 

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