夏場のコンクリート打ちは本当に闘いです。
暑いのはもちろんですが、とにかく乾く乾く。
打ち継ぎ90分の規定よりも早く乾いてしまうのです。
構造的に不要な立ち上がりは設けない設計をしているため、一つ一つの区画が大きく、固まらないうちに打ち継ぐのが大変でした。
現代の建築家の役割は設計よりも監理が中心と考えています。図面を描くだけでなく、実際にその通りに施工されるように、現場監督はもとより職人さんを奮い立たせるのも仕事のうちです。
鉄筋の間に落ちている結束線をひろったり、型枠を叩いたりと、とにかく最高の基礎を打ちたいということを身体で伝えます。
(マグネット付きの棒で基礎の間に落ちている結束線を拾います)
(設計者自ら型枠をたたき、現場監督・職人へのアピール)