子どものころ、田んぼに魚が確かにいた。もちろん、山の中にも魚がいた。
今でも山には魚はいるだろうが、田んぼにはいないんじゃないか、そんな疑問を伝えると、いや、今でもいるという。その人は東京の方だが、全国の田舎を訪ね、釣りをしているという。徳島でつい最近もみたという。
翻って我が身は、田舎にもう8年も住みながら、田んぼの魚をみていない。みていないどころか、身近な魚を見る気もなく、魚は海や川にしかいないと、すっかり田んぼの魚を忘れていた。
昨晩、阿波市のドルチェを会場に、指出一正さんの講演会が開かれました。まだ、徳島には再生可能な自然が残り、それは、日本に四つしかないとても貴重な地域なのだという。
再生可能な自然を見極めるには、山と田んぼに魚がいるかきちんとみることだという。ローカルデザインとは、田んぼの魚をきちんとみることだと教わったように思います。