設計者としてのバランス感覚

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子どもの集団登校が始まり二ヶ月。

毎日、見守り隊として一緒に歩いてきていて、気になっていた、この細い路地。

昨日の大阪での女児死亡のニュースをうけ、今朝保護者のみなさんと話し合い、一本奥の広い道を通るように変更をしました。

広い道ということは、送迎の車との接触の可能性が上がるので、悩むこともありました。

また、路地の雰囲気が子どもの情緒を育てるという面もあると思いました。

けれども、余震や関連地震が起こる可能性もあり、この狭い幅員で両側に耐震性の低い施工のコンクリートブロック塀があり

耐震性のみるからになさそうな木造があることを考えると、救出時間が遅れると判断しました。

非日常の備えが過ぎては日常が窮屈になるし、その逆もしかり。

建築とはバランスだと感じる日々です。

ABOUTこの記事をかいた人

徳島県上板町にて、コミュニティ建築家としてがんばっています。 会社:プリズム建築設計室 資格:一級建築士、博士(工学)、土地区画整理士