木造の一番の設計どころは、梁伏せと軸組です。
意匠図や立面が概ね固まり、施主さんの了解を得たうえで、基礎や軸組等の構造図を描きはじめます。
意匠図が一つ変わると、構造の考え方も大きく変わる可能性があるので、最終段階で本格的に描きます。
(もちろん、意匠図の段階でも、構造的に収まるかどうかは、スケッチ等で確認をしています)
これが、1階の床梁の伏せ図です。
基礎の高さが異なる場合に、土台をどう納めるのか。
また、土台の幅21cmより、太い柱を使う場合には、柱を基礎に直接立てる方が転倒がおこらないので、その場合に、柱と土台の納まり等も検討していきます。
詳細図は、最終段階で描くので、この段階ではメモだけをしておきます。
これは2階の床梁図です。
1階から上を見上げた時にどのように梁がみえるか、かつ、2階の床の下地として適切な材が入っているかどうか、
意匠性と構造性とを同時に考えていきます。
梁伏せ図を描きながら、同時に、軸組伏せ図を描き、梁の高さ等を確認していきます。
また、木拾い表といって、どのような寸法で仕様の材料を使うかどうかも、設計者の側で指定をします。
図面を描きながら、同時に表も作成をしていきます。
また、構造計算も同時に行っていきます。
こういう地道な仕事をしています。今日は朝から図面を描き始めて、8時間でようやく、1階床梁と2階床梁を描きあげました。
明日は、小屋梁伏せ図と、軸組伏せ図を作成する予定です。
伏せ図が出来たら、一度、材木店に見積をお願いして、予算内で納まりそうかどうか、確認をしておきます。