TSウッドハウスさん主催の伐採ツアーに参加をしてきました。
那賀町まで、山道を越えて。。。
今年も多くの参加者があり、30名を超える参加者がいらっしゃいました。
神戸、名古屋、徳島県内から。施主さんに大工さん、設計者と様々です。
葉からし天然乾燥材という伝統的な木材をつくるためには、山で木を切る時から人工乾燥材とは大きく異なります。
天然乾燥材は石油燃料等で急激に乾燥させる人工乾燥材と異なり、内部割れが起こらず、地震時に粘りのある木材をつくることができます。
しかしながら、日本中で住宅用に流通している木材の99%までが人工乾燥材です。
人工乾燥材は、外目にひび割れがないため、お客様からクレームが起こりにくく、建設業の側からみると安全です。
木材側からも、半年以上も乾かす天然乾燥材は、需要の変動や設計変更へ対応できないというリスクや、乾燥場所が「宅地」扱いとなるため、固定資産税が多くかかる等のコストがあり、人工乾燥材が普及してきました。
下の写真のように人工乾燥材は内部割れが発生しています。
しかしながら、設計者からみて、本当に良いものは間違いなく、天然乾燥材です。地震への粘りだけでなく、香りや色、つやなど、人工乾燥材とは全く異なるものです。
人工乾燥材をつくるためには、木を谷側に切って、すぐに引き上げて、乾燥場に運んでいけばよいのです。谷側に倒すため、木こりさんたちも安全です。
こういう風に、谷側に倒す場合は、木より山側に立っていれば、まず、自分の方に倒れてはきません。
天然乾燥材は、葉っぱをつけたまま切倒し、蒸散作用により位気が自ら水分を抜いていきます。
杉は一本の木であっても、葉は谷側に茂り、日光の当たらない山側は自ら枝を落します。
ほら、左が谷側なので茂っていて、右は山側なので枝が落ちています。
そのため、天然乾燥をする場合には、重力に逆らって、山側に木を倒すことで、葉が上に向き、蒸散をしやすくします。
さて、では、山側に倒す伐倒方法を動画でみていきましょう。
01 切り口をつくる
02 追い口の説明
03 ツルの説明
04 追い口を叩く1
05 伐倒
06 別の木(叩いて中が空洞かをみる)
07 別の木の伐倒