この度、徳島県より、学校を核とした地域の教育力強化委員を拝命いたしました。社会教育実践の経験を評価頂いたようです。
学校を核とした地域の教育力強化事業とは、放課後子ども教室推進事業、学校支援地域本部事業、週末等教育支援体制構築事業と堅苦しい名前の事業ばかりですが。。。
http://www.mext.go.jp/…/__icsFiles/afieldfile/2015/01/29/13…
ようするに学校に関わり教育活動を補助してくれるボランティア団体への人件費、交通費等の他、講師招聘に係る費用を、国が1/3、県が1/3補助するということ。残り1/3は市町村なので、その辺りを予算化できるかがポイントです。
学童保育とも関わりがありますが、学童保育が日々の保育を活動の中心とするのと異なり、学校を核とした地域の教育力強化事業は教育活動として、定期的もしくは単発で開催をするものです。
僕としては、1.学校支援地域本部事業の中の地域未来塾事業と、2.週末等教育支援体制構築事業に着目しました。
1.地域未来塾事業は、上勝町の取り組みが新聞でも報道されましたが、公設塾のことです。上勝町は町内に塾がなく、徳島市内の塾まで1時間かかるため、公設塾を設置し、講師への謝金は本事業の補助を受けています。今年からはつるぎ町でも行われるとのことです。
ここでポイントとなるのは、民業圧迫の批判を受けないことと思います。地域の中で、もともと子ども達向けに英語や数学を教えている団体もあり、そうした方々への支援という位置づけを持たせることも良いかと思います。
私としては、家庭科であったり保健体育であったり、学生時代にあまり学んでいないけども、大人になってから大切さがわかった科目の塾をしてもよいのではないかと発言をさせて頂きました。家庭を持つ、自然に出産をする、家を修理する、良い素材の衣服を選ぶ、体力をつける(田舎ではスクールバスのため子ども達は歩いていない)、手当てを学ぶ、今、世のお母さん達はお金を払ってこうしたことを学ぼうとしています。本当に学んでおくべきことは、家庭科や保険体育だったのだろうと、ひしひしと思います。
その他、夏休みには美術(絵の宿題)や国語(作文の宿題)を教えてほしいというニーズが子ども達にはあります。その辺も、考慮できるような地域未来塾があってもよいのではないかと考えました。
2.次に、週末等教育支援体制構築事業です。これは、簡単に言うと、土日の子ども達向けへのイベントに補助が出ます。今は、市町村教育委員会が主導をして、元学校長や元PTAのボランティア団体に声掛けを行い、イベントへの補助を行っている自治体が多いとの説明がありました。
それは素晴らしいし、大変にありがたいことなのですが、元職が行うイベントに少し実際の学校とのニーズの違いを感じることもありました。
そこで、私ならPTA側が主体となって、子ども達のニーズを学校とともに吸い上げ、教育委員会と地域を動かし、本当に子ども達のためのイベントをしていくたいし、そのための費用の2/3までを国、県が出してくれるからということで、市町村教育委員会に説明をしたいという発言をさせて頂きました。
もちろん、親側も大変に忙しいのですが、PTAの予算は少なく、イベントは手持ちの場合が多いです。今の学校現場に役立つ話をしてくれる人を呼びたいと思っても、そのお金を負担することにPTAの中でなかなか賛同を頂けるものでもない。この補助金は、子ども達のために活動をしようとするPTAの助け舟になるのではないかと思いました。