昨日は、母校の阿波高校の方から、大学受験を控えた高校3年生が4人、訪ねてきました。
高知工科大学と前橋工科大学の建築学科を受験(推薦入試)したいとのことで、アドバイスを求められました。
先生が二名も引率されてきて、ものすごく時代が変わっていることを実感しました。
僕の時に、進学指導でそんなことなかったぞ!先生がここまで親身になってくれて地元の建築家のところに
連れていってくれてって、すごいうらやましい時代に入っています。
大学と高校の関係が変わってきたと思うのは、私が大学院にいた6,7年前からです。
大学が、教授に対して千葉県内の高校の担当を割り当てて、高校生の受験を呼びかけんに行くことになりました。
そんなこと、教授がするのか!と驚きましたが、帰ってきて一言。他の大学の先生が待合で待っていた。
というのだから。。。
高校の方も、学生が希望する大学に入れるために、先生は大学の教授の専門分野を調べたり、
今回のように地元の建築家の所に来て話を聞いたりと、推薦でちょっとでも学生が好印象を持たれるようにと、
努力をされていることが伝わってきました。
私からは、出来る限り学生のしたいことを伸ばすように、推薦する図書をお貸ししたり、建築学生の4年間と
大学院での生活について一般的な事例を紹介したりしました。また、建築の分野は、意匠(計画・設計)、構造、設備、施工に
大きく分かれ、この他に、法規や環境、人間工学などなど、他の学問領域との複合による研究も多くあることも
お伝えしました。最後に、建築士をとれば、人生どうにかなるというか、会社を辞めて独立してやっていくこともできること、
社会の大きな流れに抗って生きるという選択肢もでき、自由を選ぶことができることも説明しました。
そのためには、学部で終わらず、ぜひ大学院まで進学をして、一度、修士論文をじっくりと書いてみるとよいと
アドバイスしました。何が真実を見極めるために、小さな一つのことについて研究をしつくすというのは、人生を平穏に生きていく
ために一番の力となります。
写真は、大学2年生の時に、仲間と出したコンペ案。