今年度の住宅関係の補助金の全体像が見えてきました。
1.まず狙いは中小工務店のグループによる地域型住宅グリーン化事業。長期優良住宅か認定低炭素住宅で100万円、地域材を使用をすれば+20万円、二世帯住宅だと+30万円となります。
長期か認定低炭素かでいえば、住宅ローン等も踏まえても、いけるなら認定低炭素がお得。一般に申請費用が安くすみます。いけるならというのは、徳島ではほとんど市街化区域がなく、徳島市と鳴門市、阿南市の一部、吉野川市の旧鴨島など、限られた地域になります。
2.太陽光を載せる場合には、ゼロエネ住宅かZEHかが選択をできます。ゼロエネもZEHもよく似ていて、ゼロエネは国交書、ZEHは経済産業省の補助金になります。ゼロエネは、地域型住宅グリーン化事業の中に組み込まれているので、各グループでの配分になり、165万円+地域材加算20万で185万となります。
ZEHの場合には、130万円一律です。ただ、ZEHは、大手ハウスメーカーのUA値(断熱性能)競争に巻き込まれており、かなりUA値の性能を向上をさせないと補助金に当たらないと思います。UA値0.3を切るメーカーも出てきていますが、僕自身は徳島でそこまで断熱性能はいらない、室温は窓の取り方(日射取得)などで上げることができると考えています。
3.その他に、二世帯住宅とするならば、地域型住宅グリーン化事業を用いれば、長期優良住宅でも認定低炭素住宅でもゼロエネ住宅でも+30万円の加算があります。
つまり、長期優良住宅・認定低炭素住宅は150万円、ゼロエネ住宅は205万円の補助を受けることができます。
4.住宅ローン減税は、長期優良住宅・認定低炭素住宅をとってもメリットはありません。なぜなら、徳島で5000万も借りる人はいないから。4000万までの借入ならメリットはないと考えてよいと思います。
5.長期優良住宅の場合には、固定資産税については、毎年20万かかるとして、1/2減額が3年間から5年間に伸びます。つまり2年間×20万円×1/2=20万円位得をします。
6.長期優良住宅・認定低炭素住宅とすると贈与税の非課税枠は明確に増えますので、贈与をもらえる方にはお得だと思います。
7.その他、取得に応じてすまい給付金がもらえます。
http://sumai-kyufu.jp/
8.自治体毎にいろいろな補助金があります。
1)浄化槽設置の場合には、ほとんどの自治体で20万円程度の補助があります。
2)移住や木材利用の補助もあります。例えば、吉野川市なら新築住宅を建てる場合に30万円、移住してくると30万円、町内業者だと30万円と計90万円を受けることができる制度があります。
http://www.city.yoshinogawa.lg.jp/…/201503…/files/youkou.pdf
グリーン化事業は現在グループを募集中です。
http://chiiki-grn.jp/
四国では、昨年度こうしたグループが採択を受けています。
http://chiiki-grn.jp/home/adoption/tabid/83/index.php