今日は、LIXPO2014に参加してきました。
リクシルとは、トステム・INAX・新日軽・サンウエーブ・TOEXが集まってできた会社です。
トイレとか、キッチンとか、建具とか、外構とかの、業界2位が集まって生き残りを架けたという理解でよいかと思います。
もともと、INAXのタイルや、トステムのサッシはレベルが高く、今回の展示でも新しい開発が非常に志高く良かった。
例えば、既存サッシにつけることができる、外部のシェード。
そりゃ、すだれを掛ければいいことだけど、外観を崩したくないって人もいます。
これは結構いい商品だと思いました。
他にも、既存店舗用のサッシを自動ドアに替えることも。
これも需要ありそうな感じです。
ビル用サッシも樹脂系のものがでていました。
これは、土嚢の代わりになる防災サッシ。他にも方法はあるでしょうが、一つの案として提案できそうです。
玄関ドアの断熱材は、K2仕様を超える高性能の商品も展示がありました。
反対に耐震改修関係の商品は、あまりに志がない。
ハウスメーカーや工務店が、お客さんに売りやすいように、見栄えだけよい商品ばかりです。
これは外壁が耐力壁になるという商品。コンセプトは良いのだけど、通気胴縁が合板を切ったものでないと
通らない。たしかに、ハウスメーカーではそれが主流になっていますが、心ある設計者であれば、
湿気が通る通気部分に、湿気に弱い合板を素材としたものを使うことは絶対にできない。
その他にも、断熱材と耐力壁が一体となった商品。コンセプトはいいと思うけども、MDFを外周部に
設けると、将来湿気でズタボロになってしまう。そういう建築をやっている人間ならだれもが知っていることを、
分かっていて、平気でこういう商品をつくってしまう。もちろん、それがコストが下がるからだけど、
それは違うと思う。
怖いのは、 メーカー担当者に話を聞いてる流通業者や工務店が、賞賛の声を上げているということ。
日本中でロクでもない建築が今、建っている。その一端が見えた気がしました。