金物検査を徹底して行います

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今日は新築住宅の金物の検査でした。弊社スタッフ三名で、二時間かけてしっかりと行います。

確認申請の必要な地域では、県や徳島市が筋交などの金物の検査はしますが、梁同士をつなぐ羽子板ボルトや、梁と束とをつなぐかすがい、火打などは、法定検査はありません。

瑕疵担保の方でもチェックはないといってもいいでしょう。

 

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筋交い金物と柱頭金物(徳島県の中間検査あり)

 

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胴差の帯金物(長期優良住宅等では検討 一般に検査はなし)

 

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火打ち金物(長期優良住宅等では検討 一般に検査はなし)

 

 

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小屋梁と束とを止めるかすがい(一般に検査はなし)

 

これらをチェックするのは、監理者である設計事務所の大切な仕事の一つだと考えています。

正直なところ、木造住宅レベルできちんと検査をしている設計者は少ないのではないでしょうか。

 

現在木造住宅は、耐力壁の強さや量が増えているにも関わらず、材は太くならないどころかコストダウンのため細くなり、また乾燥方法も内部割れを発生させるような人工乾燥が主流です。

また、仕口や継手などの加工方法もプレカットで簡易な工法が主流になっています。

こうした時代に、構造の安定性を担保させるためには、金物に頼らざるを得ず、それを設計者がきちんと設計をし、監理をしていく、そういう時代になったと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

徳島県上板町にて、コミュニティ建築家としてがんばっています。 会社:プリズム建築設計室 資格:一級建築士、博士(工学)、土地区画整理士