今日から、古民家の屋根改修を監理しています。
この古民家は、入母屋という屋根の形状なのですが、どうしても、屋根の取り合いの部分に無理があり、水が入ったりしやすい屋根の形状です。
そのためか、次のように垂木が折れてしまうことがあります。
今回は、垂木を直して、樋をまっすぐにするというのが、工事の趣旨です。
まずは、屋根瓦を除けていきます。
昔の瓦なので、ソギの上に土を敷いて瓦を載せています。
たった、1坪程度の屋根に、こんなにも土が載っています。
これは重いわけですね。
瓦を除けてみると、垂木がきれいに折れています。
垂木は、建物の外部に持ち出していますが、持ち出している長さの2倍の長さが建物の中に隠れていて、内部で二点荷重をかけることで、天秤のようになってはね出しています。
つまり、折れた垂木は下にまがってしまっているため、全体を持ち上げないと入りません。
工事の様子をYoutubeにアップしていますので、良かったらご覧ください。
垂木が下がった原因は、垂木を抑えている木材が少し細かったためのようです。
大工さんによる解説もyoutubeにアップしているので、みてみてあげてください。