徳島新聞・徳島大学共同事業の、にしあわファクトリーの受講生として、2016年2月20日に開催された
池田うだつマルシェに、新事業「SUMICATA[」を発表させていただきました。
SUMICATAは、「住まいをよく診て 改修をしないで 楽しく暮らす」というコンセプトの事業です。
とにかく、何か困ったらいきなり耐震改修やリフォームという徳島の風潮をどなんぞしたい。
建築のプロに頼む前に、日々の生活を変えることでできることが山ほどあります。
まずは、CASBEEの健康チェックリストをつかって、生活を見直してみましょう。
http://www.ibec.or.jp/CASBEE/casbee_health/index_health.htm
例えば、こういう工夫をしていきましょう!
どうして建築家なのに、いきなり改修の話をしないかというと、
伝統的な建築物は、建築基準法制定(1950年)以降、基本的には建てることができません。
決して現行法規にあった建築構造や断熱性能が、伝統的な建築物よりも全ての面で優れているわけではありません。
地盤が固い場合には伝統的な建築物の方が建築物へのダメージは小さくなりますし、また柱梁の接合部に
ダメージを受けにくいため、修繕が容易で長期的に使用をしていくことができます。
この辺りはまだ結局のところ、構造解析が十分にできているとは言えない状況にあります。
現行法規でつくれないものを残していかなくては、将来的に技術が失われてしまい、伝統的な建築物が
優れていると将来的に評価された時に、問題が生じることとなります。
また、不動産業者ではなく、建築家の目からみると、建築基準法制定以前の良好な古民家には十分な価値があります。
ということを、ご説明をさせて頂きました。
多数のみなさんに、関心を持っていただき、ありがとうございました!
この春から本格的にスタートをしていこうと思っています。