「適温で暮らせる家」見学会の御礼

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この度、2016年10月10日に鴨島町にて「適温で暮らせる家」の見学会を開催したところ、22家族49名もの方にご来場を頂きました。

心より厚く御礼を申し上げます。

 

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当日は前日までの雨模様とうってかえって、晴天で、少し汗ばむくらいでした。

ご家族の方が多く、たくさんのお子さんがいらっしゃってくれました。

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出来立ての弊社のパンフレットも初めて配布をさせて頂きました。

妻のデザインで、徳島でどのように楽しく暮らしていくか、建築家としてお手伝いできることをわかりやすく書かせて頂きました。

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今回の展示会では、一般の人に建築を好きになってもらいたい、分かりやすくて面白いんだよというメッセージを伝えるために、僕と施主さんが何を考えてきたかを、一つ一つメッセージボードに書いて、展示をしてみました。

単なる見学会ではなく、僕と施主さんの作品展というと言い過ぎでしょうか。

 

 

施主さんとワークショップをしながら、耐震性能や断熱性能などを決めていきました。

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この中で一番重要視したのは、断熱性能。冬場、暖房なしでも朝方に12度程度を下回らないような

断熱性能に優れた家をつくりたいということでした。

 

当日は少し汗ばむような日中の外気温は30度でした。

でも、室内は、なんと、25度です。

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これは、一つには①断熱材や②サッシの性能が高いこと、そして③日射の入れ方を工夫していることの2つの理由があります。

 

一つ一つみてみましょう。

 

①断熱材

まずは、断熱材。外部はウレタンによる外張り断熱、柱間にもグラスウールという二重断熱にしています。

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ここで、話は飛びますが、一枚ずつ袋に入ったおせんべいは、アルミの缶から出してテーブルの上にずっと置いておくと湿気てしまいますが、

ポテトチップスは湿気ませんよね。これはなんでなんでしょう。

 

実は薄いビニールは水蒸気を通してしまうのです。

そこで、グラスウールを次の写真のように施工をしたら、

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その上に厚い(1mm以上)の防湿フィルムを施工をします。(この写真は構造用合板を貼った後にフィルムを施工をしています。)

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こうすることでグラスウールに湿気が入ることがなくなります。

 

 

そして、ポテトチップスが湿気ないのは、袋の裏面にアルミを貼っているからなのです。

アルミは水蒸気を非常に通しにくい材料です。

 

外張りのウレタンには、両面にアルミが貼られているので、水蒸気を通さないのはもちろん、

防水性能もとても高い材料です。

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先ほどから水蒸気を気にしているのは、結局のところ、断熱材というのが結局のところ空気だからです。

断熱材は小さな気泡のような集まりで、その中にある種の空気の粒がたくさんあるから、その空気を一つ一つ

熱が通っていくので、熱が伝わるスピードが遅くなるのです。

ここに水分が入ってしまうと、水は空気よりも熱を伝えるスピードが速いので、断熱材の効果が薄れてしまいます。

そのために、防湿フィルムを貼ったり、アルミを貼ったりと工夫をしています。

 

 

②サッシ

次にサッシです。

今回の住宅では、樹脂サッシを用いました。左が樹脂、右が一般的なアルミサッシです。

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ガラスではなく、フレームの部分の材料の違いによって、樹脂サッシとかアルミサッシとの違いがあります。

さわっていただくと、アルミはヒヤっと冷たく、樹脂は全く冷たくありません。

でも、表面温度計ではかると、どちらも室温と同じ約25度です。(室内においているからです)

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つまり、金属は樹脂と比べて、熱の移動が早いんです。その特性を利用して、フライパンには鉄やステンレス等の金属を

使用しています。

 

こうした熱移動は直接にさわるだけでなく、実は判れていても、人間とサッシ、人間と床、人間と庭の樹木など、

全ての物質と熱交換をしています。

冬場玄関が寒いのは、ガラス戸が一面にあり、床もタイル等の熱の移動が早い材料を使うからなんですね。

外気温が室内より高いとき、低いとき、アルミサッシだと外気温の影響を受けやすいですが、樹脂はそのスピードを

遅らせることができます。樹脂サッシを効果的に使いながら、冬に温かい家をつくっています。

 

③日射の取り入れ方

日射の取り入れ方は、太陽高度と角度、隣家の及ぼす影を考慮しながら、

太陽高度が高くなる夏場には日射を入れずに、太陽高度の低くなる冬場には日射が室内に入るように庇の出を決定しています。

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こうした大きな窓なら、冬場、この窓だけでコタツ一台分の太陽熱を室内に入れることができます。

日射を上手に計画することで、夏冬快適なだけでなく、エコロジーな暮らしを送ることもできます。

 

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断熱等性能等級は等級4、その性能を表すUA値は0.4です。

UA値と言われても、分りにくいと思いますが、2020年頃の平均的な住宅が0.87(数値が低いほど性能が高い)

2050年頃でも平均的な住宅は0.5~0.6になるのではないかと予測されています。

つまり、あと35年経っても、35年後の平均的な住宅よりも断熱性能が良い住宅ということになります。

きちんとメンテンアンスをし、資産価値を保持していってもらいたいと思います。

 

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気密性能や耐震等級、維持管理などなど、他にもたくさん工夫をしている点はありますが、長くなりますので、この辺りで。

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

徳島県上板町にて、コミュニティ建築家としてがんばっています。 会社:プリズム建築設計室 資格:一級建築士、博士(工学)、土地区画整理士