基礎コンクリート工事の監理

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コンクリートは流すまでの準備が全てです。

そのため、打設中も当然ですが、型枠や鉄筋工事時点でも、監理の目を光らせています。

 

鉄筋工事が終わった時点で、監理者による施工検査を行います。

図面通りの鉄筋径やピッチが出来ているかどうか、定着といって鉄筋と鉄筋をつなぐ場合に重なりの長さが十分にあるか等、いちいちチェックをします。

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これは、スペーサーブロックです。

鉄筋は6cm以上コンクリートを巻かないと、将来的にサビが早いため、

足元にスペーサーブロックを置きます。

 

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図面では人通口部分を堀り、基礎をつなげるように描いていましたが、工事人が十分に確認していなかったようで(怒)

平らになっていました。こうした立ち上がり部は、地震時に基礎が折れたりすることを防ぐため、重要な箇所です。

 

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これを直すには、鉄筋を切り、防湿ビニルシートを切り、地面を掘る必要があります。

かなり大幅な修正となってしまいます。

 

 

施主の了解も頂いたうえで、1m角に@200で直径13ミリの鉄筋を入れるという補強方法をとることとしました。

かっての公庫で認められていた方法です。

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工事は人間がするものですから、必ずミスはあります。

鉄筋工事はほとんど下請けのため、元請によるチェックはありますが、今回のように十分ではない場合もあります。

 

工事を監理する専門家として、プリズムが厳しく目を光らせておくことで、施主さんのために良い住宅をつくることができます。

ABOUTこの記事をかいた人

徳島県上板町にて、コミュニティ建築家としてがんばっています。 会社:プリズム建築設計室 資格:一級建築士、博士(工学)、土地区画整理士