障がい者が共に暮らす小さな家のエスキース

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藍住町に建つ予定の小さな家のエスキースをしていました。

 

四世代の家族が住む住宅で、若い世代と高齢者世代との二世帯住宅を希望されています。

ただし、おじいさん、おばあさんたちは、もしかすると施設に移るかもしれない、という前提条件がありました。

そのご家族は、障がい者福祉に熱心に関わられている方々で、10年に一度、家を建てて、

自分たちが住んできてコミュニティが出来たところで、自分たちが新しい地に移り、

そこを障がい者の方々に賃貸をして住んでもらえれば障がい者が地域に受け入れられるのではという、思いを持たれています。

 

考えたのは、9坪と9坪の家がベランダを通じて、あいまいにつながるような家。

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1階

 

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2階

 

 

今のご家族にとっては、若い世代と高齢者世代とが、出来る限り行き来できるように。

将来的に、高齢者世代の住宅を貸す時は、少々プライバシーを保てるように。

そして、もっと将来に、全てを貸す時には、シェアハウスのような使い方ができるように。

 

そういう思いを、小さな家の中に取り込んで、プランをつくってみました。

ABOUTこの記事をかいた人

徳島県上板町にて、コミュニティ建築家としてがんばっています。 会社:プリズム建築設計室 資格:一級建築士、博士(工学)、土地区画整理士