TSウッドハウス春の植林ツアー

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TSウッドハウス主催の植林ツアーに参加をさせて頂きました。

 

毎回、木沢の雄大な自然に、癒されにきているようなもんです。

 

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昨年秋の伐採ツアーに引き続き2回目の参加です。

伐採ツアーの様子は、以前のブログを参照下さい。

TSウッドハウス伐採ツアー(2013年11月24日)

 

今回は、民家に近い場所に植林をしたため、杉ではなく、ケヤキとミツマタを植えました。

植樹にあたって、気勢等はあまりないようです。

地面に対して垂直ではなく、水平面を仮定して垂直に立てるように指導がありました。

あと、根元の石を十分に除けておくことと、谷側の土を十分に踏みしめて、せっかく植樹した樹が倒れないようにすること。

 

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案外簡単。

 

 

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上下で作業をすると、上から医師が落ちてきて危険なので、横一列になって植樹をしていきます。

 

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妻と記念植樹(笑)

 

 

植樹は植えた後、育てるのが大変です。

シカが芽を食べてしまったり、せっかく10年位育っても、皮を食べられてしまって樹が枯れてしまうんだそう。

 近くの斜面でも、以前に植樹した樹が枯れていました。

 

 

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シカが入ってこないように、バリケードをしたり、檻をつくったりと、シカとの戦いが山で繰り広げられています。

 

 

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以前は、植樹する面積が随分と多かったため、シカも色々な場所でエサを食べることができたそう。

でも、今は、植樹する場所が少ないため、一斉にシカが集まってしまうのだそうです。

 

植樹をするためには、山を皆伐する必要があります。

皆伐は間伐と違って、あまり補助金がでません。今は原木(素材生産といいます)の値段が非常に安いため、

補助金が入ってなんとか採算を保っている状況が大部分。

なので、山の所有者の多くは補助金が出やすい、間伐をしてしまい、皆伐をすることがなかなかなくなってしまいました。

 

ただ、いつまでも置いておいても、どんどんとコストが膨らんでいくのですが、それに見合った価格で売ることができない。

というのも、大きな樹になればなるほど、原木を太く長い梁等として使ってもらわないと、高く売ることができないのですが、

梁をみせる住宅が少なくなり、、かつ、渡り顎等の伝統構法もあまりしなくなったため、太くて長い材を使う機会が減ってきています。

 

山は生き物ですから、いつまでも古い木ばかりでなく、60年後の将来のために、新しい木を植樹していく必要があります。

樹は値を貼り、岩石をつかみます。岩石が掴まれていないと、山崩れの原因になります。山崩れが起こると、人命に被害が出るだけでなく、

草が生えなくなります。草が生えないと、水を保つことが出来ない。いずれ、都市部の治水を脅かしていくこととなります。

 

梁を表したり、伝統構法で家を建てるということは、地震に強い家をつくり、美しいというだけでなく、将来の子どもたちの

生活を守ることにもつながっているんだと、改めて感じたツアーでした。

ABOUTこの記事をかいた人

徳島県上板町にて、コミュニティ建築家としてがんばっています。 会社:プリズム建築設計室 資格:一級建築士、博士(工学)、土地区画整理士