学童施設の1階の床は、大引きの間を40ミリの杉板で飛ばしています。
わざと大引きの間(90cm)を飛ばすことで、人がのった時にほんの少し沈み(体感では分からない位)、膝への負担を軽減してくれます。
杉板は、TSウッドハウスのこもれびという商品で、天然乾燥材です。
とても、杉の目が美しく、香りもよいため、よく設計に取り入れています。
こもれびには、ノンワックスタイプと、ワックスが必要なタイプがあります。
ノンワックスは熱延加工をしている商品なので、雨水や水滴が落ちるとすぐに吹かないと、反射の関係でシミのようなものがみえることがあります。今回は子どもたちが中心の施設なので、いろいろとこぼすことも考え、ワックスが必要なタイプを採用しました。
ワックスには、子どもたちがなめても大丈夫なように、自然塗料を使います。
自然塗料には、リボスやオスモが有名ですが、こもれびに一番合うのは、ラッペンワックスだと思います。
ドイツ製の自然塗料です。
まず、美装を行います。
次に、自然塗料がついてほしくない、壁や家具、サッシ等を、養生していきます。
一度、ハケで塗った後に、
すぐにタオルでふき取っていきます。
全て塗り終えてから、よく乾燥をさせます。
とくに節の部分は、乾きにくいため、一週間程度はよく乾かす必要があります。