新築住宅の中心部分に使う梁材を加工するため、上板の藤井製材所に12mもある丸太梁を持込み、製材をしてもらっています。

12mとなると通常の製材所では加工することができません。
加工機にセットするだけでも、大がかりな仕事になってきます。
丸太の両側をタイコに落すことで、その部分から乾燥がすすみ、きれいに割れを付けることが出来ます。

木材は根元が太く、先が細い円錐形をしているため、台形にカットをする必要があり、12mもの長い材料になると長年の製材技術と経験がないと製材をすることが出来ません。
バチ(台形)に製材をするため、両側からみながら、どこをカットするか決めていきます。
間違うと取り返しがつかないので、何度も何度も微調整を繰り返します。


カッターの試し切りを何度もくりかえします。カッターの数cm横を何度も繰り返して走らせてみて、
思い通りにカットできるかどうかを確認します。

1回目のカット。数cmずつカットをしていきます。
3回目のカットで一面が仕上がりました。
ひっくり返して反対面を仕上げます。
末口(細い方)で約30cm程度欲しいという設計の指示をしているため、全体で4分(12ミリ)程度大きくとってもらいます。

反対側のカットです。
ようやく仕上がりました。


これを、直接天日に当らないように、屋根のある小屋で天然乾燥をしてもらいます。
12月頃より大工さんの手加工で加工をしてもらい、1月には建て方をする予定です。